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ジャズの4つ刻みバッキングの簡単な作り方

今回はジャズの4つ刻みバッキングの簡単な作り方を紹介します。是非参考にしてみてください。




左記のEx1をご覧ください。keyがCでI-Vi-II-Vの循環コードになっています。それぞれの小節の頭にルートのコードを置いています。

Ex2では3拍目に同じ機能を持ったコードを置いています。1拍目と同じコードでもいいのですが、1小節内のコードをなるべく変えよう、というコンセプトでコードワークを作りたいのでコードを変えています。

1小節目のE-7はTonic代理、あるいはCmaj7の3度ルートのインバージョン(第1転回系)と考えています。2小節目のC6はA-7の♭3度がルートのインバージョン。F/AはD-7の♭3度のインバージョン。G7/Bも3度ルートのインバージョンです。これで各小節の1、3拍目に使う音が決まりました。(各コードの表はこちら)次は間の音を埋めていきましょう。

Ex3で使われている間を埋めているコードは、常に次のコード(1、3拍目)の半音上のドミナントを使っています。音の動きの最小単位は半音ですので、最も少ないエネルギーで移動させる事の出来る半音進行をまず使ってみました。

半音進行をいれる利点はスケールが分からなくても使える事と、ギターの特性上もっとも見やすく、動かし易いからです。(ピアノなどで半音進行をやろうとすると大変!)

Ex4では今度は半音下からアプローチをするデミニッシュを使っています。弾いてみてサウンドの違いを感じてください。

このようにロジカルに考えて4つ刻みを作っていくこともできますが、弾いてみると分かるようにベースラインがぎこちない所もでてきます。そういった所は耳で修正しながら弾いてみてください。


上の動画ではJoe PassがCの循環のヴォイシングを説明しています。Vi-II-V全てをドミナントにリハモして弾く方法などを説明しています。ジャズにおいてすべて譜面に書かれているコードシンボルの通り弾く必要はないので、ルート以外から弾く方法もためしてみてください!


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