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Pat Metheny Live at Bluenote Tokyo 2012/1/25

2012年の1月に全国3カ所で行われたPat Methenyのツアー、"An Evening with PAT METHENY with LARRY GRENADIER"(An Evening with パット・メセニー with ラリー・グレナディア)を観るために、Blue Note Tokyoへと行ってきました。

さすが今世紀最大のギターヒーローPat Metheny。会場は大入り満員。Jazzファンやギターフリーク、また同業者然した方々や評論家の方々などが入り交じり、会場の雰囲気も盛り上がる一方です。ふと、会場の照明が落とされPat Methenyがステージへ上がっていきます。Patのライブを観るのは今回が2回目ですが、やはり本人を目の前にすると、その場にいる事が信じられずに体に震えがきますね。

会場の熱気の中、ステージ上でPatはまずバリトンギターを手にしました。



1曲目は早速バリトンギターを持ってのソロ演奏。"What's It All About"から何か1曲やるのかな、と思って聴いていると、何か聞き覚えのあるメロディが。なんだったかな、と思っていると、なんとジブリの天空の城ラピュタの曲"Castle In The Sky"!たっぷりと間を取り、その場でハーモナイズしながらの演奏で、バリトンギターの低音が耳に心地良い。Patの子供達は24時間アニメを観ているぐらいアニメが大好きらしく、ジブリの映画もよく見るそうです。Patはこの"Castle In The Sky"を初めて演奏したそうで、1曲目から大きなサプライズでした。

2曲目はLARRY GRENADIERを迎えてのBright size life。Pat初のリーダーアルバムからの表題曲です。Patはフルアコ(Ibanezのメセニーモデル)に持ち替えての演奏。たった2つの楽器だけなのに、それ以上のカラーが演奏に溢れていました。またインプロビゼーションと時に使われるPat特有のトライアドの横移動の使い方もちゃんとアナライズしたいですね。おそらくメジャートライアドのインバージョンの横移動の間にオギュメントのトライアドを指しこんで交互に弾いているのだと思いますが、メジャーのトライアドが明るくカラフルでいて、その間にオギュメントがダークなカラーを入れてきて面白い効果を生み出していますね。Patの演奏にはいろいろなコンセプトが複雑重なり、独特の雰囲気を作り出しているので聴いていて飽きないですね。

それからSoul Cowboy、Good Life、Always And Forever、Question and Answerとデュオでの演奏が続き、ナイロンギターでのFind Me In Your Dreams演奏が終わると、Patがずっと使われなかったもう1台のIbanezのフルアコを手に取り、演奏を始めると、どこからとも無く、シンバルの音が。だんだんヴィブラフォンやマリンバの音が重なっていくと、ステージ後方の黒い幕が剥がされ、オーケストリオンが現れました!

僕は前回のオーケストリオンライブは見れなかったので嬉しいサプライズでした!しかしどのインタビューを読んでも、動画を観ても、本人の解説を聞いてもその構造の理解が出来なかったのですが、実際に観てもどうやってPatがオーケストリオンを演奏しているのかが分かりませんでした。ギターをコントローラーにしてドラムのバスやシンバルなどの各楽器を鳴らしたり、それを足で操作してループにしたりして演奏していましたが、ステージ横にも機材の操作をしているエンジニアの方もいました。それがPatの演奏に有機的に絡んできて、複雑なのに整然としたJazzのインプロではあり得ない、まるで書き譜のような不思議な雰囲気を醸し出していました。

アンコールでは、もう一度オーケストリオンの演奏でAntonia。2回目のアンコールではナイロンギターでPhase Dance、Minuano、September 15th、This Is Not AmericaをMedleyで演奏してくれました。

全ての演奏を終えて思ったのは、これだけの凄いステージを見せてもらっても、それでも尚底が知れないというか、Patの音楽世界の表層を触っただけの印象を受けた、という事です。まだまだ深い所もありますし、この先もさらに音楽的な進化を見せてもらえると思うので、後進も負けない様に頑張らねばいけませんね!

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