たくさんのウクレレプレイヤーがいろいろな持ち方でウクレレを演奏しています。それぞれの方法にメリット、デメリットがあるのですが、ギター等の他の弦楽器奏者もウクレレを演奏するようになって、ウクレレの奏法自体もどんどん進化していっています。そんな新しい奏法を演奏するために、そしてもっと良い音で演奏するために、僕も様々な持ち方を試してきました。そこで今回は一番良いウクレレの持ち方について考えてみたいと思います。
まずはレッスンの生徒さんたちの中で見てきた持ち方のメリット・デメリットを上げていきます。
1.ウクレレスタンダード奏法
右手でウクレレをかかえて右手の親指で弾く奏法です。単音弾きの時によく使われますが、初めてウクレレを触る方には弾きやすい奏法ではないでしょうか。メリットは親指ならではの柔らかい音が特徴的ですが、右手が自由に使えないので1,3,4弦だけ弾きたい時などには使えないテクニックです。またオルタネイトストロークが使えないのでリズムを出すのには向いてない持ち方です。昨今の進化したテクニカルなソロウクレレにも向いていないですね。
2.クラシック奏法
椅子に座って両足の間のくぼみにウクレレを立てて、ネックを極端に上に持ち上げて演奏する方法です。クラシックギタリストが使う弾き方ですね。ストラップをつけなくてもウクレレが安定する反面、ウクレレで一番コントロールする必要のある場所(0フレットからホールのあたりまでの間)が自分の体の左側にいってしまい、演奏しやすくするために自分の体や腰を曲げる必要があり、体に負担がかかってしまいます。
3.エレキ奏法
独学でエレキギターを弾いてウクレレに転向された方に多いのですが、ウクレレを自分の体の真ん中に置いて、地面と並行にネックを倒して演奏する奏法です。ピックを使ってストローク奏法をするには向いているのですが、この奏法もウクレレの演奏する場所(0フレットからホールのあたりまでの間)が自分の体の外側にいってしまいます。また左手でコードを押さえる際にネックが体の下の方にあるので、左手の自由度が下がり、難しいテンションコードなどが押さえづらいですね。
上記の3つが特に多い弾き方なのですが、ここまでをまとめると1.ウクレレを安定させつつ、2.右手が自由に使え、3.ウクレレのコントロール部分(0フレットからホールのあたりまでの間)が体の真ん中に来て、4.なおかつ左手も難しいコードが楽々押さえられ、5.体に負担のかからない持ち方がベストだと言う事がわかりました。
次回はその理想的な持ち方を説明していきたいと思います!
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